本歌取り
本歌取という手法は、こうしたところから発展していきました。これはたとえば『万葉集』の表現を自分の歌に埋め込み、『万葉集』に表現された感情にくわえて自分の感情を表現する手法ですが、それを行うためにはまず過去の歌をじゅうぶんに知っていなければなりません。さらに、そこに自分の感情も乗せなければなりません。ご存じのとおり和歌は五七五七七の三十一文字ですから、そのかぎられた文字数のなかに、どれだけ豊かなことが表現できるかが勝負になります。かなりの高等テクニックです。それはそのまま、これができる自分はすごく頭がキレて知識も豊富なんだよ、というアピールになります。当然のこと、それを読み解く方にも高い知的レベルが要求されます。
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