恋愛・性交・宗教

 折口信夫「古代生活に見えた恋愛」によれば、『万葉集』の恋の歌は、ほとんどが創作されたものであるという。実際にそういう恋愛があったのではない。ここに三角関係を詠んだ歌があったとして、そういう三角関係が実際にあったかといえば、たぶん、なかった。歌をつくる人の頭の中だけにあったのだ。


歌は、男女で交わされる知的な遊戯であった。それが残ったのが『万葉集』である。

それは古代の恋愛観の反映であり、恋愛はセックスにとても近いものだった(これは現在も変わらない)。セックスは子をなすこと、種を継続させることであり、神と永遠をはらんでいる。


そう考えれば、恋愛と宗教(神)を分離して考える現代人のほうが、異様と言えるだろう。


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